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金融庁注目の生保代理店の業務品質評価📋

2022.06.22

生命保険協会による生保代理店の業務品質評価制度がスタート

あなたは「乗り合い代理店」という言葉はご存知でしょうか?
乗り合い代理店というのは、複数の保険会社の商品を取り扱う保険代理店のことです。
複数の保険会社の商品を同時に検討したいという消費者ニーズに対応した形態となっています。

その乗り合い代理店をめぐり議論されてきたのが、業務品質に対する評価制度の構築です。

乗り合い代理店は、数十社の保険会社の商品を取り扱うのですが、保険会社はそれぞれ代理店の指導・教育や監査を行います。
しかし、そのレベルはさまざまでした。
自社の商品を優先的に販売してもらいたいという思惑があり、保険会社によって評価項目が異なるため、代理店側も評価される指標が多岐にわたることに悲鳴を上げていました。

そこで、生命保険協会が座長となり、乗り合い代理店の業務品質の一つの軸となる評価項目を査定するに至りました。

業務品質スタディーグループ(SG)

業務品質スタディーグループ(SG)と呼ばれる初会合は2020年6月に行われました。

会合には、大規模代理店をはじめとする代理店13社、代理店の業界団体、消費者団体、生保42社、そしてオブザーバーとして金融庁が参加し、まさに生保業界を挙げての会合となり、何度も会合を重ねて210項目の評価項目が定められました。

この項目をもとに生命保険協会が審査を行い、基本項目150の基準を達成していると判定されれば「優良代理店」と評価され、
結果は生命保険協会のホームページなどで公開され、消費者へアピールでき、保険会社にも情報共有されます。

初年度の審査申し込みは54社がエントリー

先述の評価項目をクリアするための態勢構築に費用がかかること、また、トライアルで仮審査を行ったSGに参加していた代理店ですらエントリーを見送るほどの厳しい評価項目であるなどの理由から、全国2万店を超える保険代理店のうち初年度の評価にエントリーした代理店は54社です。
そのうち訪問販売型が約6割、来店型ショップは3割強でした。
弊社 ライフマイスター株式会社も態勢整備に努め、初年度審査にエントリーいたしました。

「小さな代理店でも業務品質が高いことをアピールできるいい機会」と、地方の代理店からも申し込みが多くあったようです。

今後の動きとしては、2022年9月頃から実際に代理店を訪問し、審査に入っていく予定で、
2023年2月には外部有識者も参加し、評価結果を取りまとめます。
3月には評価結果を公表、生保各社との連携を行う流れです。

代理店業務品質評価の具体的項目

評価項目の合計は210項目あり、基本項目150項目と応用項目60項目に分けられています。
以下はその一例です。

顧客対応
・意向把握、確認義務
・重要事項説明
・比較推奨販売
・高齢者募集ルール
・早期消滅
・募集人教育

アフターフォロー
・アフターフォロー体制の整備
・苦情管理体制の整備
・契約情報などの適切な管理
・継続率の把握

ガバナンス
・ディスクロージャー資料の適切な配備
・自己点検、内部監査
・業務継続計画の策定

個人情報保護
・個人情報保護に関わるシステム整備

この代理店評価制度が業界に根付くかどうかは、生保各社がこの評価を利用するかどうかにかかっています。
金融庁は、業界自らが議論して作り上げた業務品質評価基準を、生保各社はきちんと活用すべきと発信しました。