文書やメールなどで頻繁に使われることばのなかで、漢字で書けばよいのかひらがなで書けばよいのか迷ったことはないでしょうか。
政府が定めた公用文の表記ルールでは、動詞は基本的に「常用漢字表」内に存在するものは漢字、それに対し補助動詞はひらがなで記載するように指示されています。
少々わかりづらくはありますが、補助動詞がどのような場面で使われるかを考えると理解しやすくなります。
動詞と補助動詞、両方ひらがなで書いても変わりがないように思いますが、区別することで文章の意味が異なってくるケースがあります。
次のような場合、動詞を漢字、補助動詞をひらがなで表記しなければ意味が異なってきます。
ビジネスでよく使われることばでは…
例えば「~いたします」。
漢字の「致します」とひらがなの「いたします」、どちらを使用すべきでしょう。
どちらも読みは同じで「する」の丁寧語・謙譲語ではありますが、公用文の表記ルールでは意図によって使い分けなければなりません。
■ 動詞として使用する場合は「致します」
■ 補助動詞として使用する場合は「いたします」
「致す」は動詞、「私が致します」など、発言する側の行動をへりくだった表現で丁寧に伝える際に使われます。
逆に、相手方にお願いする際などの「いたします」は行動をあらわすことばではなく、直前の文節に意味を添える補助動詞であることから、ひらがな表記が正解です。
一般的に「お願い」や「ご連絡」など、「御」+動詞の文法のあとに添える「いたす」は補助動詞ですので、ひらがなの「いたします」になります。
「頂(戴)く/いただく」「下さい/ください」も同様に、
■ 動詞として使用する場合は「頂(戴)く」「下さい」
■ 補助動詞として使用する場合は「いただく」「ください」
となります。
「致します」は「する」、「頂(戴)く」は「貰う」、「下さい」は「くれ」という動詞を丁寧にしたことばですので、それぞれ「する」「貰う」「くれ」に差し替えても意味が変わりませんが、補助動詞のほうを差し替えると意味が変わったりおかしくなったりしてしまいます。
すべてに当てはまるわけではありませんが、これを基準に漢字表記にするかひらがな表記にするかを考えるのも良いかもしれません。
「頂く」と「戴く」の違い
一般的に「戴く」のほうがより位の高い人から何かを貰う際に使われていますが、実は「戴く」は常用外。
常用漢字表に「戴」の読みは「タイ」もしくは「ダイ」のみであり、公用文には「頂く」のみ使われます。
いかがでしたか?
あくまで「公用文の表記ルール」ですので、普段遣いでガチガチにルールを守る必要は全くありません!
ですがこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
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