ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる疾患のことです。
具体的には、体が短期間で冷たい環境から暖かい環境に移る場合や、逆に暖かい環境から冷たい環境に移る場合にも起こることがあります。
ヒートショックの死亡者数は現在明らかになっていませんが、そのピークは12月・1月頃と言われており、この時期に入浴中の死亡者数が多いのは事実です。
東京都23区における入浴中の事故死
出典：「東京都23区における入浴中の事故死調査」(消費者庁) (https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160120kouhyou_2.pdf)を加工して作成
この記事ではヒートショックの原因、症状、および予防方法について詳しく説明します。
ヒートショックの原因
ヒートショックの主な原因は、急激な温度変化です。
代表的な例だと、冬場の熱いお風呂から出た場合や暖かい脱衣場から冷えたお風呂場に入った場合など、浴室での事故が多いです。
他にも、冷たい水風呂や温泉から急に外に出る場合、または寒い環境から急に室内に入る場合などが挙げられます。
このような急激な温度変化によって、血管が収縮または拡張し、血圧が急激に変動。
その結果、めまい、吐き気、頭痛、意識障害などが現れることがあります。
ヒートショックの症状
ヒートショックの症状は個人によって異なる場合がありますが、一般的な症状には以下のものがあります。
● めまいやふらつき
● 吐き気や嘔吐
● 頭痛
● 顔面の蒼白、または発赤
● 意識障害や血圧の急激な変動による失神や倒れること
これらの症状が現れた場合は、すぐに医療機関で診察を受ける必要があります。
ヒートショックの予防方法
ヒートショックを予防するためには、以下のような対策をとることが重要です。
● 温度変化が激しい場所での滞在を避けること
● 寒い環境から急に暖かい場所に移動する場合や、逆に暖かい場所から冷たい場所に移動する場合は注意する
● 温度変化に身体を慣らすために、ゆっくりと温度を変えること
● 適切な服装をすること
● 水分を十分に摂取すること
● 浴室の壁にシャワーをかけたり、湯船のふたを開けて風呂場を温めておく
● 脱衣場に小型暖房器具をおく
これらの対策を実践することで、ヒートショックのリスクを減らすことができます。
また入浴時は熱いお風呂に長くつかっているのは実は逆効果で、設定温度を41度以下にして、10分以内にとどめることが大切です。
まとめ
ヒートショックは急激な温度変化によって引き起こされる疾患です。
ヒートショックの症状はめまい、吐き気、頭痛などがあり、これらが現れた場合は医療機関で診察を受ける必要があります。
自身の健康を守るために、ヒートショックについての知識を持ち、予防策や環境整備を実践しましょう。
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